たくさんのヒントを得ながら、中長期的キャリアに向き合う1

 
エリアカレッジ・関西フォーラム 20191017日、大阪市内で開催しました。
 
エリアカレッジは、関西の企業で働く女性が「縦横ネットワークを構築し、中長期キャリアの形成を実行に移す」を目的に、 2018年にスタートした異業種プロジェクトです。
2回目の開催となった今年度は、職種を問わず、管理職 23歩手前の女性、 1038名が参加しました。
 

参加者が抱える課題

 
エリカレ開催の発端は、営業変革を目指す異業種合同プロジェクト「新世代エイジョカレッジ(以下、エイカレ)」に関西企業の参加が増加していたことにあります。
そこには関西ならではの課題があるかもしれないと考えたチェンジウェーブでは、実際に関西で働く女性たちや人事担当者を対象にインタビュー調査を実施。職種にかかわらず、主体的なキャリア形成がされていない、また、異業種・異職種のつながりが少ないという状況が明らかになりました。
「今、自分の知る範囲」を基準にキャリアを考えていると、今後の可能性を狭めることになるかもしれません。関西の女性たちが主体的に考え、自らが創りたい未来のためにアクションを起こすきっかけとなるように、エリアカレッジ・関西フォーラム(以下、エリカレ)を実施することに至りました。
 


異業種でも共感できる、異業種だから気付く

 
エリカレは、参加者間で現在抱えている課題や悩みを共有することから始まりました。
異なる職種、異なる会社であっても、中長期的にキャリアを考えた時、抱える課題に共通している点は多くあることがわかります。たとえば、ライフイベントと働き方の変化、管理職になることへの不安、今後の異動や転勤の可能性、スキルの習得などです。この場では、それぞれの課題に共感するだけでなく、異なる視点からアドバイスし合える関係性を構築します。
 

 

たくさんのヒントを得るロールモデルラウンドテーブル

 
自分たちの課題や悩みを洗い出したセッションに続いて、管理職として活躍されている女性に自由に質問し、議論する「ロールモデルラウンドテーブル」を行いました。ロールモデルの経験を聞くことで、自分の課題解決に向けてヒントを得ることを目的にしています。
女性管理職と参加者の間で活発なディスカッションが行われ、ロールモデル 8人からは心強いエールをいただきました。
 
 

 

 

 
 

【ロールモデルラウンドテーブルで、参加者が気づいたこと(アンケートより抜粋)】
・ロールモデルの方に共通していたのは、出来る・出来ないではなく、やってみるという姿勢だった。自分で無理と決めつけている時間はもったいない
・管理職も多様化している。リスクはチャンスに変えられる、チャンスは一度逃すと戻って来ない。

 
 


60歳までの自分のライフ・キャリアプランを可視化

 
今抱えている不安や悩みに対するヒントを得た後は、「ライフキャリアデザインワークショップ」を実施しました。
使用したのは、エイカレ発の「ライフキャリアデザインシート」です。営業女性たちが異業種で課題解決に取り組み、開発した「ライフキャリアデザインシート」。今後のライフとキャリアを書き出すことで自分の考えが整理できるうえ、悩みを互いに共有し、解決策を探るところまでがデザインに含まれています。
 
会社が違うからといって遠慮するのではなく、むしろ同じ会社の人には言いにくい本音が言える。異なる視点から本人が気づいていない可能性や視点を皆で提供できる。異業種の利点を最大限活かしてもらいました。
 

 

 
 

【ライフキャリアデザインワークショップで、参加者が気づいたこと(アンケートより抜粋)】
・キャリアデザイン作成により「時間がない!!」と焦りを感じました。同時に、真剣にキャリアに向き合わないといけないと感じました。
・漠然としていたキャリアについて可視化して考えるきっかけとなる。
・ぼんやりキャリアプランを思い描いていたが、実際書いてみると、考えの浅い部分が沢山でてきた。そちらに注力できるようになりたい。

 
 


キャリアは自分で創る

 
もう一段階視座を上げることを目的に、吉川美奈子様(株式会社アシックス CSR・サステナビリティ部 部長兼ダイバーシティ サブリーダー)にご講演いただきました。
 
アシックス初の女性部長として活躍される傍ら、社内外で多くの女性たちに自身の豊富な経験を伝えてこられた吉川さんは、「キャリアの実際」と「キャリア理論」を交互にお話しくださいました。
経験に基づいて、キャリア理論を解説いただくことで、参加者の納得感も高まります。
 
また、「管理職になりたかったわけではないが、リーダー経験は人生とキャリアを豊かにしてくれた」というエピソードは、多くの参加者にとって、管理職のメリットを新たな視点から知ることにつながりました。「管理職も意外と楽しそう!」という気持ちになれる、前向きなメッセージが伝わったようです。
 

 

明日からのアクションを決め、エールを送りあう

 
最後のセッションでは、一日を通しての気づきを、具体的なアクションに落とし込みました。
5年後のありたい姿」から逆算し、 2週間の間に誰に対して、どんなアクションを起こすかをワークシートに記入しました。
お互いにエールを送り合う仲間を得た心強さと暖かさを分かち合い、エリカレは閉幕となりました。
 

 

 

 
 

「リーダー」と「リーダーシップ」は違う

 
事前アンケートでは、今年度の参加者は「管理職になることへの不安」を抱えている人が多いという結果がありました。このため、管理職の捉え方を変え、ハードルを少しでも下げられるように、「リーダーシップ」は「リーダー」だけでなく、だれもが発揮できるものであることを、フォーラム全体を通じて伝えられるよう、プログラムを作りました。
 
エリカレの特徴は、 10名ものロールモデルの皆様にご協力いただき、リアルな経験談を聞くことで、参加者が持つ「完璧すぎる」管理職のイメージが大きく変わることです。そして、まずは一歩ずつリーダーシップを発揮していくところから始めよう、という前向きな一歩を後押しします。
 
開催後のアンケートでは、 2年連続で全参加者に「このフォーラムを後輩・同僚など、他の人に勧めたい」と回答いただきました。多大なご協力をいただいている参加企業の事務局の皆様、ロールモデルの皆様のおかげです。
参加者へのインパクトがより大きくなり、その変化が周りの人たちの変化にも繋がるように、チェンジウェーブは関西の女性たちを応援していきます。
 

 
 

【同僚・後輩に勧めたい理由(アンケートより抜粋)
・キャリアを考えるきっかけになる。(1日にかけ考えられるCHANCEはあまりない)
・自社内だけに居ると、考え方がこり固まり、未来を想像できない場合が多いので、視野を広げてほしい。(ロールモデルがいないし…であきらめてしまう)
・社内でロールモデルとなる方が身近にいらっしゃらない場合もあると思うので、複数の方に1日でお話を伺える貴重な機会と思います。
・キャリアに悩んでいることを同世代で共有できる。ロールモデルからのステキな言葉のシャワーで前向きになれる。